韓国映画「戦場のメロディ」主演イム・シワン~オンライン鑑賞|駐日韓国文化院
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遅ればせながら2020年11月に観た韓国映画「戦場のメロディ/原題:오빠생각(兄想い)」の感想を。
観たきっかけは駐日韓国文化院のオンライン上映イベント(2020年12月に終了)。
抽選に当たると無料で観れるとのことで応募して。
↓その時のブログ↓
gathering-at-seoul.hatenablog.com
...で、運良く当選して無料で鑑賞。
事前情報なくフラットな気分で観始めた。
これがまた想定外にとても良かった。以下、簡単に感想をめもめも。
戦場のメロディ/原題:오빠생각(兄想い)
A MELODY TO REMEMBER
製作年:2015年(韓国)
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<スタッフ>
監督 : イ・ハン
脚本 : イ・ウタク
製作 : キム・ウテク
撮影 : ホン・ジェシク
美術 : チェ・ギョンソン
編集 : ナ・ナムヨン
音楽 : イ・ジェジン
<キャスト>
少尉ハン・サンヨル : イム・シワン
孤児院院長パク・ジュミ : コ・アソン
チョ上士 : イ・ジュニョク
連隊長 : パク・スヨン
カギ爪の男カルゴリ : イ・ヒジュン
オ・ドング : チョン・ジュンウォン
オ・スニ : イ・レ
ストーリー
朝鮮戦争で全てを失った子どもたちによる「児童合唱団」の歌声が人々の心を癒していく姿を、実話をもとに描いたヒューマンドラマ。朝鮮戦争真っただ中の1952年、家族も戦友も失い失意のどん底にいたハン・サンヨル少尉は、最前線から釜山に転属となる。そこで彼は、両親を亡くした戦災孤児たちの世話という任務に就く。音楽が得意なサンヨルは、子どもたちを集めて合唱団を作り、歌を教えることを思い付き、最初はぎこちなかった子どもたちも、次第に笑顔になっていく。そんな合唱団が、死と隣り合わせの最前線で戦地で慰問公演を行うこととなり……。「映画.com」より引用
<感想>
冒頭のシーンで引き込まれた。
戦場での戦闘シーンなんだけど。
主演の少尉役、イム・シワンに釘付けに。
何とも言えない表情が幾度とアップで映し出されるある1シーン。
「いったい何を考えながら戦っているんだろう」と思わずにはいられない、
観ていると眉間に力が入ってきて、息苦しいような胸に固まるような痛みを覚える、そんな感覚になるシーン。
で、場面が変わって話が進んでもそのシーンがずっと頭の片隅に引っかかっていて。
映画の中盤、孤児院院長役のコ・アソンとの会話のシーンでその冒頭のシーンがリンクする。
コ・アソンが「戦争ってなんだろう」的なことを呟くように話す。
それに対してイム・シワンが「僕にとっての戦争は、、」と淡々とでもかみしめるように話す。
その言葉を聞いた時、うん、そうだ。
あの冒頭シーン、まさにそんな表情をしていた、とそれ以上でもそれ以下でもなくぴったりと納得。
なんの疑問残らずに昇華した。
イム・シワン、すごいな。
若いのにこんな演技ができてしまうなんてすごい、と。
戦争を体験していないのに。
いや、韓国は兵役義務があるから戦争に対する考え方とかまた違うのかもとかちょっと考えたり。
とにかく冒頭のあのシーンが個人的にこの映画でとても印象深く、個人的に肝になった。
そして自国民同士で戦うことの悲惨さ。
戦時下に翻弄される子供たちや一般の大人たちがそれぞれの立場や考え方で生き抜くために生活している姿が孤児となった子供たちを軸に描かれている。
またこの子役たちの演技がすごい。
さらに気になる役者さんイ・ヒジュンとの出会いも。
インパクトのある役柄だったこともあるかもだけど、なんか目が行ってしまって。
この役者さん、他にどんな作品に出てるか調べようと思った。
これが鑑賞後の率直な感想。
で、その後、
この映画は実在した合唱団がモチーフになってること、
原題は「兄想い」だと言うことなどを知り、映画への印象が少し変わった。
...と言うか作品の捉え方に厚みが増した。
強く挫けず共に生き抜こうとする幼い兄妹のこと、そして合唱団のこと。
それぞれの登場人物のバックボーンや家族への想いや。
戦時下だとそうなるだろうなぁと、ふわっと捉えていた内容の輪郭がくっきり浮き上がってきたというか。
もし事前にこれらの事を知っていたら今回印象に残ったシーンの捉え方が自分の中で変わったかな、とか気になるところだけど、まぁ今回は何も知らずに観て良かった、かな。
以下、個人的な興味での関係者まとめ。
■ イ・ハン監督/이한 I Han
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ちょっと調べたら、ユ・アインが出ているからって理由で気になっていた「ワンドゥギ」を撮った監督だった!
本作に出ている役者さんと関係ある作品含め、イ・ハン監督の主な気になる作品がこちら。
・2011年「ワンドゥギ」
出演者/本作:パク・スヨン
他出演者 :ユ・アイン
・2013年「優しい噓」
出演者/本作:コ・アソン、パク・スヨン、キム・ヒャンギ
他出演者 :ユ・アイン
・2019年「無垢なる証人」
出演者/本作:イ・レ、イ・ジュニョク、キム・ヒャンギ
■ イム・シワン/임시완 Im Si-Wan
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今回初めて知った役者さん。しかし、超有名な人だった。
面白い韓国ドラマで良く名前の上がる
2014年「未生~ミセン~」や
2017年「王は愛する」の主役の人。
しかもアイドルグループ「ZE:A」にも所属。
イケメンで歌って踊れて演技もできちゃうのかー、すごいなぁ。
映画はソン・ガンホ主演の
2013年「弁護人 (ヤン・ウソク監督)」に出ているので観てみたい。
(本作に出ているパク・スヨン、チョン・ジュンウォンも出演)
兵役は入隊2017年7月11日、除隊2019年3月27日。
本作は入隊前の作品なのねー。
■ コ・アソン/고아성 Ko A-Seong
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どこかで見たことあるなーと思いながら映画を観ていたんだけど、
2006年「グエムル〜漢江の怪物 (ポン・ジュノ監督)」で怪物にさらわれる娘役の人だった!
イ・ハン監督作品、
2013年「優しい噓」(本作出演者パク・スヨン、キム・ヒャンギも出演)も観てみよう。
■ イ・ジュニョク/이준혁 I Jun-Hyeok
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出演作品数のとても多いバイプレイヤーさん。
本作関係だと韓国ドラマで
2014年「未生~ミセン~」でイム・シワンと、
映画だと
2015年「悪のクロニクル (ペク・ウナク監督)」でチョン・ジュンウォンと共演してる。
個人的に思い出すのはちょこっと見たドラマ、
2016年「雲が描いた月明かり」。
パク・ボゴムとのボゴムダンス、お茶目で可愛かった。
映画は色々ありすぎなので、まずはイ・ハン監督作品の
2019年「無垢なる証人」(本作出演者イ・レ、キム・ヒャンギも出演)を観ようかな。
■ パク・スヨン/박수영 Pak Su-Yeong
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こちらも出演作品数のとても多いバイプレイヤーさん。
観たことある映画では
2012年「建築学概論 (イ・ヨンジュ監督)」に出てた。
しかも今見ている韓国ドラマ
2018年「マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~」にも出てて一気に親近感アップ!
観たいと思っていた映画では
2013年「弁護人 (ヤン・ウソク監督)」(本作出演者イム・シワン、チョン・ジュンウォン出演)、
あとイ・ハン監督作品では
2011年「ワンドゥギ」と
2013年「優しい噓」(本作出演者コ・アソン、キム・ヒャンギ出演)も観てみよう。
どちらの作品ともユ・アインも出演してるし。
■ イ・ヒジュン/이희준 I Heui-Jun
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今回の作品で印象に残った役者さんの一人。
イム・シワンと対峙するシーン、特に印象に残っている。
観たいと思っていたこの映画に出てる!
2017年「1987ある闘いの真実 (チャン・ジュナン監督)」
絶対見るっっ。
■ チョン・ジュンウォン/정준원 Jeong Jun-Won
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2004年生まれの人気の子役さん。
凄く色んな作品に出ている。
本作品撮影当時は10~11歳位。演技が達者というか、尊敬というか。
知ってる作品だとちょこっと見た韓国ドラマ
2017年「師任堂(サイムダン) 色の日記」の主役サイムダンの次男役。
観たいと思っている映画の中では
2013年「弁護人 (ヤン・ウソク監督)」に出演してる(本作出演者イム・シワン、パク・スヨンも出演)。
■ イ・レ/이레 I Re
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2006年生まれ。本作品撮影当時は8~9歳。
かわいらしさとか、純粋さとか、懸命さとか、健気さとか。
動きや表情からそんな雰囲気が溢れ出すような演技がすごかった。
イ・ハン監督作品だと
2019年「無垢なる証人」に出演(本作出演者イ・ジュニョク、キム・ヒャンギも出演)。
他、最近の作品だと
2020年「新 感染半島 ファイナル・ステージ (ヨン・サンホ監督)」に出演。
■ キム・ヒョンビン/김현빈 Kim Hyeon-Pin
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このプロフィール写真ちと笑っちゃうけど、イラン(イルファン)役の子。
大好きな韓国ドラマ2016年「シグナル」に出演している子だった!
イ・ジェフンの子ども時代の役で。
分からなかったー。
■ キム・ヒャンギ/김향기 Kim Hyang-Ki
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今回はイム・シワンの妹役で回想シーンでのカメオ出演。
イ・ハン監督作品で多くの賞を受賞している。
・2013年「優しい噓」(本作出演者コ・アソン、パク・スヨンも出演)
┗ 2014年 第50回 百想芸術大賞 映画部門/女性新人演技賞
・2019年「無垢なる証人」(本作出演者イ・レ、イ・ジュニョクも出演)
┗ 2019年 第39回 韓国映画評論家協会賞/女優主演賞
┗ 2019年 第39回 黄金撮影賞授賞式/最優秀女優主演賞
ほぉ、何やらすごいー。
■ 韓国映画データベース(韓国語/英語):「戦場のメロディ/原題:오빠생각(兄想い)」
以上、ざざぁーっと羅列してみたけど。
観たかった映画に出演している役者さん同士が被っていたりして、さらに色々観たくなった。
自分が普段そこまで興味度の高くない題材や分野の作品でも、観てみると色々また世界が広がって楽しい。
これも「抽選で当たったら無料」オンライン上映イベントを実施してくれた駐日韓国文化院さまのおかげかと。
ありがとうっっ駐日韓国文化院!
またこんなイベントをぜひお願いしたいー。
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