『人はなぜ戦争するのですか?』|実話を基にした映画【戦火の中へ/포화 속으로】
【戦火の中へ(原題・포화 속으로)】を久しぶりに観た。
この作品は、実際の学徒兵71人の一人、イ・ウグンが故郷の母親に綴った手紙を基に制作されたもの。
『お母さん 僕は人を殺しました。』
から始まるこの手紙を書いた彼は、当時中学3年生。
母親に再び会うことも叶わぬまま、戦闘で命を落とした。手紙は遺体から発見されたそう。
短期間で護るものの為、成長した…せざるを得なかった、彼ら。
同じ人間同士で争うこと、命を奪い合うことに疑問を持ちながらも、戦わなくてはならない辛さや悲しさ…怒り…不安…恐怖…様々な感情が描かれた作品。
今回、俯瞰的に観ることで、
伏線回収やカメラワーク、キャラクターに合った小道具(北朝鮮軍のパク・ムラン隊長の腕時計がオメガなのに対し、学徒兵中隊長のオ・ジャンボムの腕時計は大尉から借りた時計)など、
前回みえなかった面もみることができたように思う。
とは言え、どの国が舞台でも、戦争映画は心が抉られる。
脚色しているとはいえ事実を基にしているからこそ、ずっしりと色々な重みを感じた。
そして、号泣必至。
お恥ずかしながら序盤から泣き疲れてしまうので、この映画は元気な時に観るのがいい…。
すけえもん