わかりみが深い。今読みたい心にしみわたる一冊【あやうく一生懸命生きるところだった】
『典型的な○○ですよね。』と言われ、時にイラッとする、すけえもん。
なのに私も何かに当てはめて人を見る傾向があったと、この本を読んで反省。
韓国の方は人生を競争社会の中で生きていくことが日常的で、義務や色々なことに縛られて生きている人が多いのだと思っていた。
しかし、この著者は縛られ過ぎず、緩やか。
確かに色々なしがらみもまだあるし、悩みだってあるし、不安もある。
それでも、自分の意思で40歳前に会社を辞め、フリーランスになるも頑張りすぎない暮らしをしている。
彼が芸術肌だからなのか。
ニュートラルに日々を楽しんでいる姿が【あやうく一生懸命生きるところだった】には描かれている。
何よりこの本を好きだなと思った点は、昔聴いた深夜ラジオの優しい音楽と語り部さんのような穏やかさと寄り添いを感じるところ。
テーマごとに著者自身の体験だったり、ドラマや本だったりを引き合いに出し話が進んで行くので、難しい自己啓発系の本より読みやすく状況を描きやすい。
著者の性格もあるのかもしれないけれど、重すぎない描き方に安心感を感じる。
そのせいか、まるで自分自身のことを言われている様な、シンクロを…共感を感じまくってしまう点も多々w
特にすけえもんが何度も読み返したいくつかの章の中の
『人生のすべてをコントロールしようと考えてはいけない』
『ひょっとすると、僕らは仕事に対し、あまりにも多くのことを望みすぎているのかもしれない』
この言葉に、ハッとした。
どこかで気が付いていたはずなのに、気が付かないフリをしていたような言葉たち。
最近、自身にとって一見ネガティブに思えることを、意外と楽しめる自分が増えた。
これもこの本を読んだことで少し肩の荷がおりたのかもしれない。
元々楽天家というかお気楽気質でもあるが、それを差し引いても、この本との出会いは個人的に大きかった。
私にとってこの本は、
人生をゆるく楽しんでいくことをサラリと伝えてくれるような温かな一冊。
ちょっとだけ疲れてしまった時のちょっとしたサプリになってくれる本かも:)
すけえもん
■【あやうく一生懸命生きるところだった】関連
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