映画【ユニへ/윤희에게】を鑑賞してきた@第6回大阪韓国映画祭
駐大阪韓国文化院主催[第6回 大阪韓国映画祭]へ行ってきた。
事前申し込みで当選した回(映画)のみ無料で観覧できるチケットが届いた時は、驚きとありがたい気持ちだった。当たるとは思ってなかったw
当選したのは【ユニへ/윤희에게】。
2019年・105min・日本語字幕
監督 イム・デヒョン
出演 キム・ヒエ、中村優子、キム・ソヘ、ソン・ユビン ほか
ストーリー
私の胸を再びときめかせた言葉。「ユニへ。元気にしてる?」
平凡な日常を過ごしていたユニに届いた1通の手紙。手紙を盗み読みした娘のセボムは、手紙の内容を明かさぬまま差出人の暮らす場所への旅行を提案し、ユニは秘密の初恋の思い出に胸を躍らせる。
セボムと旅行に出かけたユニは絶え間なく雪がふりそそぐその場所で初恋の人に会うかもしれないという期待を抱く。※第6回 大阪韓国映画祭公式ページより引用
淡々と進んで行く、そんな作品。
後ろにいた女性の言葉を借りると『ぼんやりとした映画』
あまり上手く言葉にできないのだけれど、愛と生を考えさせられたかな。
そもそもこの映画、単純なラブストーリーなのかと思っていた。
実際は、色々なテーマを抱えた物語。
主軸は[愛]なんだけれど、その愛の中身も少し複雑。
舞台は韓国の地方都市と北海道小樽。季節は冬。
小樽の雪深さと静けさが美しく、その空気感がさらに映画のひっそりとした雰囲気を際立たせている。
粛々流れる時間が日常の一部の様でこれから何か起きる前触れの様でもあって、雪を踏む足音だけでも印象に残る。
観る人によっては、抑揚の無さからつまらない映画になってしまうかも。
実際、隣の席の女性は途中からスマホをいじっていた。
個人的には、登場する小道具が興味深かった。
古いカメラ、紙たばこ、手紙…レトロな小道具が、昔からあるテーマと現代的なテーマを、過去と今を繋ぐかのようで素敵。
また、敏感に気持ちの機微を汲んでくれる周囲の登場人物の優しさや言動に何かが心を打ち、涙があふれる。
正直、観る前想像していた内容ではなかったが、心に何かを残していく作品だった。
ふとした時に思い出す人。
出したくても出せない手紙。
会いたいのに会えない人。
過去に捕らわれたままの想い。
匂いから蘇る愛の記憶。
自身に置き換えた時、そこまで他者を想うことがあっただろうか…。
無かったし、ないなw
何歳になっても[愛]も[今を生きる]も難解なままだw
すけえもん
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今週のお題「感謝したいこと」