賛否を呼んだ衝撃作!?漫画とエッセイで綴られた【クソ女の美学】
近年、国内の本屋で韓国書の日本語訳版を多く見かけるようになった。
まだまだ、人気のタイトルのみの取り扱いも多いし、少し田舎の書店だと取り寄せになってしまうこともあるかもしれないが。
すけえもんは書店の雰囲気が好きなのだが、便利なのでインターネット書店も利用する。
そして、どちらの書店でも陥りがちなのが、タイトルだけで本を購入すること。
この本もそんな一冊【クソ女の美学】。タイトルのインパクトよw
訳は、岡崎暢子さん。
大好きな[あやうく一生懸命生きるところだった]を翻訳された方だ。それもあってこの本に興味を抱いた。かなり主観なのだが…岡崎さんの翻訳された言葉たちは、読み取り易く解り易いので、好き。
この本、ワニブックスさん公式曰く『漫画とエッセイで綴られた少し過激な描写にクスッと笑いながら、「フェミニズムとはなんぞや?」と、ライトに理解を深めてみませんか?』だ。
感想は『ライトに理解を深める』が言い得て妙。
所々に“うわぁ、それ!わかる。それな!”的なことがちりばめられていた。
反面、同じ様な境遇で傷ついても“ここまで強く返せる人は少ないかも…、自分なら言い返したりせずに我慢しそう…”と感じる点もある。
後半の『フェミニズムという単語からネガティブな印象を受け取る人が多いと思った』は解る気がしたし、『本当に非難すべき、戦わなければならない相手は、女性たちにステレオタイプな枠を強要する社会の方であり、その社会の中でもがいている個人ではないはずだ。』には共感。
物心ついた頃から植え付けられた多少残念な刷り込みに疑問を感じることはないだろうか?
例えば、我が家では男児が好まれる家系であったし、周囲から投げかけられる偏見などで“男性に生まれた方が良かったのでは?”と感じることもしばしばあった。
こういう問題は性別関係なく大小なりあって、反応も様々かも。
そう考えると、戦わなければならないのは、戦う必要がある社会(状況・問題)かもしれない。
タイトル買いした本だったけれど、正直今の気分で読む本ではなかったw
ただ、いつかまたこの本を違う状況で開く時が来る気もする。
すけえもん